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足元の雑草から生きとし生けるすべてのものへ想いを馳せて


by garden-cat
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蟲のいる暮らし

蟲のいる暮らし_d0162276_1952176.jpg

久しぶりに日比谷公園へ行ってきました。
「緑と水の市民カレッジ教室」で「蟲のいる暮らし」という講座を受けてきました。
「蟲」という言葉にはもともとは昆虫だけではなく、爬虫類や両生類も含まれていたのだそうです。
と、言うわけで昆虫の講座と思って行ったら、なんと爬虫類や両生類に関する講座でした。。。(;^_^A

気を取り直して、そのまま受講。
市民講座なので難しいことはなく、さらっとしたものでした。
・・・気を取り直す。

「蟲」という字は「虫」の旧字体なのですが、「虫(き)」はもともとマムシのことを指していたのだそうです。
へぇ~。
今回の講座は身近な場所にいる両生類(カエル・イモリ・サンショウウオ)と爬虫類(ヘビ・トカゲ・ヤモリ・カメ)に関する内容でした。

個人的に印象に残った話は、
・両生類には水辺と陸地の両方の環境が揃っていることが必要なこと。
・都市では水質を選ばないヒキガエルが繁殖しやすいであろうこと。
・シマヘビはカエルを主に食べること。つまりカエルがいない環境ではシマヘビは生息できない。
・日本固有のカメはイシガメだけであること(クサガメは昨年、江戸中期に日本に持込まれた可能性があることがわかった)。その他のカメは全て外来種であること。
・ニホンヤモリも実は外来種。(昔々に大陸から持込まれた)
・ヘビの生息確認は、「いないこと」を証明するのが困難であること。(地面に潜っていたり、夜行性のものがいるため)
・ニホントカゲやニホンカナヘビは公園などの公共の緑地よりも民家の庭のほうがたくさん生息している場合があること。(つまり手入れをあまりしていない庭ってこと(;^_^A)

そして、彼らが普通に生活するためには、餌資源、捕食者から逃げ隠れできる場所、休息する場所、日光浴する場所(変温動物のため)、繁殖する場所、越冬する場所の全てが揃っていなくてはならないということ。
また、昆虫や鳥のように飛べないため、繁殖(異性との接触)や幼体の個体分散には、隣接する他の生息地との連続性が不可欠であること。

と、いったところです。

「手入れの行き届いていない庭」はこういった生き物達にとっては、すごしやすい庭だったりするのですね。
見た目にあまりに見苦しい感じの庭はあれですが、雑草も全部取ったりしないで残し方をちょっと工夫すれば、こういった生き物達も何気に共存できたりするのですね。(と、今まで何度かつぶやいたであろう台詞を言ってみる)

あ、写真は話とは全然関係ないのですが、ペンギン(かしら?)のトピアリー。踊っているような姿がおもしろかったのでつい。。。


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by garden-cat | 2011-01-22 19:23