草木染め
2010年 11月 24日
里山はまた少し秋が進んでいた。
初めてこのページへ来られた方、ここ東京都なんですよ!
詳しくはカテゴリの里山ガーデナーをご覧になってみてネ。
里山ガーデナー講習。
今回は里山の手入れの際に刈り取られた草を利用しての草木染めに挑戦。
昔の里山はそこから採れるものを人々の生活に利用してきたことで、自然に人の手が入り多様な環境ができていたが、現代の生活ではあまり利用しなくなったので放っておくと単一化し荒れる。
そこで、昔のように適度に人の手を加えて、たくさんの生き物達が住める豊かな環境を目指す。
その際に出る刈り取られた草や木材はただ廃棄するのではなく、できる限り人が利用することが大事。
今回はイネ科のコブナグサでの草木染め。
コブナグサは八丈島の伝統的な絹織物「黄八丈」の染料になる。
写真は煮出したあと。
今回は絞り染めにするので、みなさん思い思いの形に布を縛って染液の中へ。
液へ入れる前に一度水洗いし、糊を落としておく。
20分ほど煮たら、水洗いしミョウバンを溶かした溶液に浸けると鮮やかな黄色になる。
民家の脇にある井戸。
この水は鉄分を多く含む。
ミョウバン液ではなく、こちらの鉄分を含んだ水に浸けると、落ち着いた茶色に染まる。
退色を防ぐため、再び水洗いし、乾かしたら完成。
思い思いの味わいのある仕上がり。
民家の中には季節の草花が飾られている。
朝は雲って薄ら寒かったが、お昼頃には晴れてきて気分も弾む。
散策へ。
田圃に来ていたアオサギ君。
鷺の仲間はとても好き。いつまでも見ていられる。
変わった形の種。
なんだったっけ?
あー、メモしてないと忘れてしまう。年だなぁ。。。
ノハラアザミで吸蜜するガガンボの仲間。
クチナガガガンボだったっけ。・・・な~んて、これも忘れたので先程ネットで調べた(;^_^A
落ち葉の上にトンボ発見。
ノシメトンボだろうか。
どうしても虫に目がいく。
竹林の竹にジャコウアゲハの蛹がいた。
少し離れたところには幼虫の食草であるウマノスズクサが生えている。
他の雑草と間違えて刈り取られないように、トレリスに絡ませる工夫をしている。景観も兼ねて。
夏にはたくさんの幼虫がいた。
自生種を上手く使いながら、生き物の住める景観づくりをする。それが里山ガーデナー。
一口に里山と言っても、そこにはいろいろな環境が存在する。
森もあれば、湿地もある。
それぞれの場所でそれぞれの環境に適した動植物が相互に絡まりあって、複雑な生態系が構成される。
民家の庭のモミジが美しく紅葉していた。
by garden-cat
| 2010-11-24 11:18